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株主価値と時価総額の推移グラフからは、過去に割安・割高の関係がどのように変化してきたかが分かります。株主価値(=理論株価)が黄色の折れ線、期末の時価総額(=株価)が青の折れ線で表示されており、過去20四半期(5年間)の動きが一目で分かります。
黄色の株主価値が青の時価総額よりも上に位置する時は「割安」、その逆は「割高」の状態にあると判断できます。過去の時点の株主価値は、過去の時点での将来予測に基づいて計算されたものです。銘柄によって、割安・割高の状態の変化に違いが見られますので、よく観察してみましょう。
株主価値(理論株価)は企業の将来の業績予想に基づいて計算されています。企業の収益が成長すれば、それに合わせて株価も成長するはずなので、2つの折れ線グラフはおおむねおねじ方向性で動くと考えられます。注目するポイントは、(1)グラフが右肩上がりの傾向を見せているかどうかと、(2)割安の状態が解消されそうな雰囲気が感じ取れるかどうかです。
モデルで推定された理論株価が右肩上がりで成長(バリュエーションが改善)しているにもかかわらず、実際の株価が追いついて上がっていない銘柄を狙って投資するのが効果的でしょう。企業の実力を表す理論株価に向かって実際の株価が上昇していく可能性を狙い、新たに買う戦略をとることができます。そして、実際の株価が理論株価に追いついたところで売却する、といったシグナルとしての使い方もできるでしょう。
しかし、グラフが割安の状態を示してはいるものの、バリュエーションが悪化傾向にある銘柄は避けたほうが望ましいでしょう。推定された株主価値と実際の株価がともに下落トレンドを辿っているのならば、値上がりを期待するのは難しいからです。推定された株主価値(内在的な価値)が下落している中で割安との判断をしても、実際の株価が上昇してその状態が解消される余地は小さいといえます。「株主価値」のグラフで割安の評価が出ていても、これまでのトレンドがちゃんと右肩上がりになっているかどうかも確認するようにしましょう。