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損損益計算書(PL)

損益計算書(PL)とは?

損益計算書(PL:Profit Loss Statement)は、企業が1年間にどれだけの収入を得て、どれだけの費用を支払ったかを表す財務諸表です。

PLを見れば、費用を上回る収益を上げているかどうか(売上から費用を引くと利益です)、そしてその利益の大きさはどうか、毎年安定的に利益を生み出しているか、といったことが分かります。一般的に売上に対する利益(利益率)が高い企業、毎年順調に売上と利益が伸びている企業は、「良い企業」と言えるでしょう。

シェアーズのPLグラフを使うと、難しい財務諸表の数字を読んだり、自分で計算したりする必要なく、次のような分析ができます。

  1. 売上や利益の伸び率のトレンドを分析(最大10年の長期分析が可能)
  2. 四半期決算の推移を分析
  3. 事業別、地域別のセグメント分析
  4. 競合との比較分析

それでは、シェアーズのPLグラフを使ってできることを見ていきましょう!

売上や利益の伸び率のトレンド分析

PLは単年で見ても意味がありません。長期的に考えると、単年だけ企業の売上や利益が上がっていても継続した成長が約束されているわけではないからです。

10年以上の推移を見る!

オススメは、10年並べて見る、です。最低でも5年分は並べて比較したいところです。 シェアーズの5年分、10年分グラフを使って、売上高(青色)、営業利益(緑)、純利益(オレンジ)の棒の動きをざっくりと見て、安定的に増えているかどうか、成長率はどうかなど、伸び率のトレンドをつかんでみましょう。

5年や10年と長期間を並べてみると、 安定的に伸びてきたのか、波があって利益が安定しないのかがわかります。 中には一時的に業績を悪くして、復活してきた企業もあります。単年だけはなく、長期で分析すると、見えてくるものも変わってくるのです。

PL PL

営業利益と売上の大きさを比べる!

営業利益は、企業が本業でどれだけ稼いでいるかを表しています。売上高に対する営業利益の大きさを「営業利益率」といいます。これは事業の儲かり具合を表す指標の1つで、高い営業利益率は、コストを抑えた効率的な事業が行われていることを意味します。

シェアーズのPLでは、青の棒グラフ(売上高)に対して緑色のグラフ(営業利益)がどのぐらいの大きさになっているかを確認しましょう。

営業利益率は業界によって平均的な水準が異なります。
例えば・・・

  • 小売業などの流通業は2%~5%程度と低い傾向にある
  • 通信や電気・ガスのようなインフラ業は10%~15%程度
  • 製造業は、色々な業種があり、食品業や水産業のように5%に満たないものや医薬品業のように15%を超える収益性の高い業種もある
  • インターネット事業会社の中には営業利益率が40%を超える企業もある

分析の際の参考にしてみてください。

四半期決算分析

シェアーズでは、四半期決算を3年分並べて比較することができます。通期ではなく四半期での売上・利益の推移を見ていくことで、季節変動の大きい会社なのか、毎期着々と売上と利益を積み上げている会社なのかを分析することができます。

PL(四半期)

事業別・地域別の売上と利益率

事業別・地域別の売上と利益率を見ることで、その会社がどの事業で稼いでいるのか、どこで稼いでいるのか(海外比率など)を確認することができます。

PL(事業別)
PL(地域別)

グラフを見ながら、次のような視点で分析を進めていきましょう。

  • この企業の利益は、どの分野で稼いでいるのか?
  • その分野は今後伸びそうか?それとも停滞期か、衰退期か?
  • 新しく伸びてきている分野はどこか?
  • その企業はその分野で勝っていけそうか?どこまで伸びそうか?
  • 儲かっていない分野はどこか?
  • どのような経緯があって儲かっていないのか?衰退してきているのか?ずっとこのままか?
  • その分野のリストラの可能性はあるか?

競合との比較分析

また、売上高、営業利益、純利益で 簡単に競合比較分析(最大3社間)を行うことができます。同業種や異業種と比較することでその企業の特性や業界におけるポジションも見えてきます。売上や利益の伸び率などに注目してみましょう。

PL(他社比較)

良いPLの例

売上高が安定的に増加していて、利益率もさほど大きく変わらず、純利益も安定的にプラスとなっているのが良いPLだと言えます。さらに純利益が成長している企業であれば、評価は高いといえるでしょう。 機関投資家や証券アナリストと呼ばれる人たちが投資判断する際には、EPS(1株当たり純利益)の成長に最も注目しているといわれます。株主の視点からすれば、継続的に大きく還元を受けるためには、純利益をしっかり確保している企業をターゲットにする必要があるということでしょう(企業の純利益の一部が配当金となって株主に還元され、一部は内部留保として将来の成長のための再投資の原資となっていきます)。

良いPL

例えば、上のようなPLからは、事業が安定的に成長して株主価値も育っている様子がうかがえます。純利益が安定成長傾向にあるかどうか、そしてそれが今後も続きそうかどうかを、グラフを見ながら分析してみてください。

悪いPLの例

売上高や利益の減少傾向に注意

売上高や利益に減少傾向が見られたり、水準が毎年大きく変動したりするPLは好ましくないでしょう。営業利益がマイナス(営業赤字)の企業は本業が不振か、何か事業構造上に問題がある可能性があります。企業の属する業界全体の縮小や、企業の競争力の低下はここから見分けることができます。

悪いPL

例えば、上のようなPLからは、売上高の減少傾向と、赤字から抜け出せない様子が掴みとれます。過去5年連続で緑色の棒グラフ(営業利益)が下向きに伸びているので、本業で利益を上げることができない悪い状態です。オレンジの棒グラフ(純利益)も下向きが連続しています。これは、株主に対する価値を毎年失い続けていることを意味します。このようなPLを持つ企業から株主還元を望むことは難しいでしょう。

売上と利益の水準が大きく変動するPLも要チェック

また、売上高と利益に減少傾向がみられるPLだけではなく、それらの水準が毎年大きく変動するPLも高くは評価できません。例えば、景気に大きく影響を受ける企業や、単一の事業内容の企業などは、利益がプラスになったりマイナスになったりと、不安定になります。例えば下のPLのようにグラフの上下動が激しい企業は、長期安定的に株式を保有して株主還元を期待することは難しいかもしれません。

売上と利益の水準が大きく変動するPL

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