ザ・パックは、ショッピングバッグの製造販売を専門的に行う大手です。
名前、そのまんまの社名です。
一見、地味なこの会社を取り上げるのには、理由があります。
ひとつは、過去の実績からみても安定的にキャッシュフローを生み出していること。
将来を考えてみても、生活必需品で需要が安定しているので投資をしていても安心できます。
もうひとつの理由は、そのような地味な製品を扱いつつも、常に付加価値をつけようと努力をしている点です。
次の表は、ザ・パックのセグメント別の売上です。
出典:有価証券報告書(2006年12月期)
紙加工品事業が大きいのが分かります。紙加工品とは、紙袋、印刷紙器、洋服箱、段ボール、段ボール箱、値札、カレンダーなどです。
その中でも、特に「紙袋」の売上高は238億で、売上全体の約3割を占めており、前年同期比7.7%増加と売上を伸ばしています。
当社の売上を引っ張るこの紙袋、どうやらただの紙袋では無いようです。 ザ・パックはデパートや専門店に製品を提供していますが、これらの企業は、 高級感を演出するために、あえて高価な紙袋、おしゃれな紙袋を使用しているようです。 それをザ・パックが供給しているわけです。

(伊藤園と共同開発したお茶入り紙バック。リサイクルの茶葉を使った製品でエコをアピール)
出典:http://www.mylifenote.net/002/post_2934.html
紙袋の単価は、一般に高くはありません。 しかし、“おしゃれなイメージ” や “地球にやさしいイメージ” という 付加価値をつけることによって、売上を伸ばしているようです。
同社では、営業スタッフを多数抱え(約240名 : IR談)、 提案営業を実施できる体制を整えるとともに、毎期、 一定の研究開発投資を行い、環境に配慮した再生紙や 印刷方法などの取り入れも行っています。
また、内部にデザイナー抱え、オリジナリティの高い製品を 企画することもできるようになっています。
さらに、市況も当社にとってはプラスに左右しているようです。 景気が良くないとささやかれ続けている昨今ですが、 デパ地下は大盛況です。
高級な物・格安な物への消費行動の2極化が進んでおり、 高級品の売上は安定しているようです。この傾向が続くのであれば、 今後も安定してフリーキャッシュフローを生み出し続けるでしょう。
紙袋の製造業者と、一見すると非常に地味な会社ですが、 実はかなり優良な会社のようです。