損切りの美学 | 投資情報サイト シェアーズ

株式投資コラム

損切りの美学

「損切り」について考えたいと思います。

よく損切りルールを確立せよ、といわれます。たとえば、「株価がマイナス20%になったら潔く損切り」のようなものです。

ただし、私は、この考え方には違和感があります。なぜなら、株価は、人が決めるものだからです。

株価という人の意見に基づいて、行動していたのであれば、長期にわたって成功するための投資哲学を自分の内に築くことができません。

もちろん、ずっと人に頼って投資をするのであれば別です。ですが、いつも結果を保証してくれる便利な財務アドバイザーなどいないのです。

損切りについて、私たちは、まず、含み損が抱える問題の本質は、「感情」である、ということを知るべきだと思います。つまり、株価が落ちているということよりも、その状態が、感情的に不快であることが、問題なのではないでしょうか?その不快感を取り除くことが、すなわち損切りとされている気がします。

しかし、一度、冷静になって、本当に損切りすべきかを、事実を確認してみるのが良いかもしれません。事実とは、その銘柄に本当に価値があるのか?ということです。

もし、株価が下がっていても、価値に変化がないのであれば、そのまま保有してみたらいかがでしょうか?逆に、価値がないことがわかったのであれば、それこそ潔く損切りしたらどうでしょう?

その方がよほど、すっきりすると思います。長い人生、そんなに短期の失敗はたいしたことありません、きっと。

私は、たとえ短期に儲かったとしても、その理由を明確にできないのであれば、その投資は失敗だったと思います。

大事なことは、投資で今すぐ結果を出すことではなく、投資を通して、世の中の因果関係を突きつめることだと思います。

ゴルフを教えてもらった時に、とても勉強になった言葉があります。

「ボールがうまく飛ぶかは、“今は”気にしなくていいですよ。まずはフォームを固めましょう」

私たちは、往々にして、すぐ結果に目が行きます。ですが、本当に大事なことは、中長期に大きな結果を生み出す「原因」の方なのかもしれません。

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