先日、某雑誌を眺めていたら、タレントランキングが載っていまし上位には「長澤まさみ」「上野樹里」「沢尻エリカ」など今をときめくタレントが挙げられています。
余談ですが、一番人気は、長澤まさみでした。
さて、この手のランキングでは、投票者は自分の好きなタレントに投票します自分の選んだ人が、結果として何位になろうと関係がありません(ランキング順位を上げようと努力する熱狂的ファンもいますが)。
しかし、もしこれが株式投資だったらどうでしょうか?
投票者、つまり株式市場の参加者は、自分がどの会社が好きか?よりも、選んだ会社が他の皆から評価され、ランキング順位が高まる(株価が上がる)ことのほうを重視するでしょう。
なぜなら、投資家の目的は自分の意見を表明することでなく利益にあるからです。
そのため、投資家は、「誰を支持するか?」ではなく、「誰が皆から支持されか?」を予測し、その銘柄の株を買います。
「長澤まさみが好きか?」ではなく、「皆が評価するのは長澤まさみだろうか?」と考えているということです。
これを、かの有名な経済学者ケインズは、「美人投票」と名づけました。
株式投資の難しさは、ここにあります。投資で利益を上げるには、二つの問題に取り組む必要があるということです。
一つは、他の人の嗜好、つまり、他人がどういうものを好むのか、ということを知ることです。
具体的には、機関投資家や外国人投資家などの投票券をたくさん持つ大口投資家の動きを知ることです。
もう一つは、企業自身に価値があるか、つまり、他の人からの評価を得られる要素があるか、を見抜くことです。
前者はエコノミスト、後者はアナリストの仕事です。
私は前者を見ることができません。他人が何を好むのか、を知ることは私にはとても難しいと思います
だとすれば、その会社自身をみつめて、その株式価値を算定したほうがいいと思います。それを今の株価と比較して割安度を判断したほうが楽です。
私たちは、資本主義の世界に住んでいます。このシステムにおいては、マネー(今の株価)とマネー(将来マネーの現在価値)はいずれ、一致せざるを得ないのです。だとすれば、私たちが考えるべきことは、多大な時間をかけて価格を予想することではなく単純に、価値を計算することではないでしょうか?
それにしても投資とはなんて複雑そうにみえてシンプルで面白いのでしょうか。
私はランキングの結果はともかく、自分自身が美人(価値を生み出す)だと信じる、心から共感できる企業に自由に投票(投資)したほうが楽しいだろうな、と思います。
そんなことを思う今日この頃、このランキング記事を見て、気づいたもう一つのこと。
自分と長澤まさみが“一回り”違いの同じ誕生日(6月3日)だという事実です。
つくづく年は取りたくないものです・・・