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株式投資コラム

個人投資家としての投資スタンス

新興市場は低迷を続け、米国の影響で株価も株式市場では大きく下げたりと、なにかと忙しい。こんな中、個人投資家はどのような投資スタンスを取ったらいいのでしょうか?

その答えは、「自らが心より信じられる、しっかりした経済的基盤を持つ会社に投資しつづけること」だと思います。

投資とは、株を買ったり、売ったりすることではありません。その企業なり人なりの発展・社会価値創造のために原資となる金を提供し、そのリターンを結果として享受する人間的なコミュニケーションです。誰かが高い値段を出した(株価があがった)からといって、安易に売却したり、株価が下がったからといって、放出したりするようなものではないはずです。

そのような視点で投資を考えたときに、何を考えなければならないのでしょうか?

まず、最も重要なのが何かというと、業績です。

私は短期の株価を予想することはできないと思っています。株価は、みんなが決めるもの、そして世界的な経済のうねりを大きく受けますし、それを予測することなんてとてもできないでしょう。

わかっていることは、たったひとつです。それは私たちが「資本主義」の世の中に住んでいるということです。資本主義とは、「マネー」というたった一つのツールを媒介にしてコミュニケーションを成立させる社会システムです。ですから、株式市場もさまざまな思惑や感情のうねりを経験しながらも最終的には、株価(株の値段)は、その会社が生み出す利益(業績)に対して妥当な水準に戻ってくるのです。その意味では、やれサブプライムローンがどうの、上海の市場暴落がどうの、という世界的な金融の動きよりも、自分がわかる範囲(これを、能力の輪という)で、その企業の本質的な価値創出力を見極めることが大事だということです。

二つ目に重要なのは、利益よりもキャッシュフローに着目することです。

業績の中でも利益は会計というルールに基づいた成果の「偏差値」に過ぎません。しかし、キャッシュフローは、生の現金のやり取りです。われわれ投資家が拠出するマネー(現ナマ)との相性を考えれば、会計ルールが弾き出した「利益」という数値よりも、現ナマであるキャッシュの方が、相性がいいのは明らかです。

実際、多くの統計的研究でもPERなどの利益指標よりもPCFRなどのキャッシュフロー指標の方が株価との相関性が高いことがわかっています。

三つ目に重要なのは、強い会社に投資をするとことです。

具体的には、業界の勝ち組に投資をせよ、ということです。業界再編が進む昨今、業界の強弱が明確になっているのは明らかです。業界が守られているときは、安くて弱い会社を買ってもいいでしょう。ですが、現在のようにあらゆる領域で規制開放され、総市場化が進む現在では、もっとも強い会社が最後に残ります。ですから、業界全体を見渡し1位や2位の企業を買う必要があります。

しかし、完全に1位や2位でなければ絶対駄目と言うわけではなく、小さくても、いままでとは別の角度から参入してきたカテゴリーキラーが業界を席巻することもあります。そのような成長企業は要チェックです。

そして最後に重要なこと。それは、「どんな事業を行っているか理解できる会社に投資する」ということです。

今回のような市場の大きな下落が生じたとき、ホールドするか、手放すかの判断は、情報の隔離された個人投資家にとって悩ましい問題です。そんな時、事業内容をより深く理解し、その経営者を信じることができればこそ長期で保有し続け、最終的に利益を上げることができるのです。株価は、所詮、水物です。日々、情報と風評によって上下します。だからこそわたしたちは冷静な事実の検証と、信念をもって投資を続ける必要があるのです。

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