日本企業において、最適な投資先はどこか?
私たちの答えは、単純です。
一言でいうと 「小型割安成長株」です。
ではなぜ、「小型」、「割安」、「成長株」が良いのでしょうか?
それぞれについて見ていきましょう。
小型株のメリットは3つあります。
第一に、分かりやすいことです。
事業内容が単一で、バランスシートがシンプルで単体決算であれば、事業の将来性や内在するリスクについてもある程度、想像できるので安心感があります。
第二に、割安に放置されていることが多いことです。
小型の企業が割安に放置されている理由は、一般の投資家には知られていないため人気がないことや、ファンドなど機関投資家が、一定の時価総額以下の会社をポートフォリオに組み入れることができないため、小型株は安値でもなかなか買いが入らず割安に放置されているいったことがあります。また流動性が低いことも割安な要因でしょう。
第三に、経営効率の観点から有利なことです。
日本企業の場合、規模が拡大し余裕がでてくるほど、不動産投資や無意味な浪費、非効率な多角化に剰余資金を使ってしまい、ROEを低下させる傾向があります。緊縮な経営を続けざるを得ないストイックな小型企業の方が効率性は高くなります。
また、小型であるが故に事業自体の成長余地が大きいこともメリットです。
そもそも投資とは、その「価値」より低い「価格」で仕入れ、ギャップを"利"とすることですから、割安度がなければ投資になりません。製造業が、材料の仕入れ価格よりも安く製品を売っていたら儲けがでないのと一緒です。
現状の相場を鑑みると、具体的には、PER10倍以下、PBR0.8倍以下が割安であることのひとつの指標といったところでしょうか?
実際、割安であれば、いわゆる「資産株」でも「成長株」でもかまいませんが、私自身は資産株よりも成長株を好んでいます。成長株は、業績の向上につれて、自然な株価上昇が期待できますが、資産株の株価が上昇するためには、人気に火がつくための“材料”を必要とするからです。“発火”のタイミングによって、利回りが変わってしまう資産株よりは、順当に株価上昇を期待できるというのが、私が成長株を好む理由です。
具体的には、過去5年の年間平均成長率が、5%以上あるとよいのではないでしょうか?実は、小型割安成長株の妙味については、 かの名著『ウォール街のランダム・ウォーカー—株式投資の不滅の真理』で語られています。結局、著者のマルキールの唯一の主張は、「小型割安成長株を買え!」 という結論だったような気がいたします。