P/L(損益計算書)とは、会社のある一定期間の経営における成果をあらわしたもので、B/S(貸借対照表)とは、ある時点での状態を表したものです。マラソンで言えば、ゴールしたときのタイムがP/Lで、ゴールイン時の体の疲労状態がB/Sといったところです。
いくら3時間でゴールしても体がボロボロでは、次の日、会社に行くのもしんどいものです。会社で言うならば、一時の成果を上げても、体力がなければ、会社の継続そのものがしんどくなる、ということです。そこで、財務諸表を見るときは、P/Lだけではなく、体の状態を表すB/Sもあわせて見る事が大事なのです。
そして、P/LとB/Sだけではなく、C/Fの3つは、それぞれ密接につながっていて、お互いに影響を及ぼしあう関係です。どれか一つを単体で見ても意味はないのです。このコラムでは、P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)、C/F(キャッシュフロー計算書)の3つの“関係”をご紹介します。これがわかると目からうろこです。
次の図は、上半分がB/S、下半分がP/Lを表しています。B/SとP/Lは、こんな風につながっていると考えることができます。
さて、まずは図の下半分のP/Lをご覧ください。 右側が売上、左側が費用です。このP/Lの右側の売上から、左側の費用を引いた部分が利益になりますが、この利益は、B/Sの右下の株主資本に充当されます。そして、その利益は、また左側の資産となって売上に貢献するようになるのです(図の①の矢印)。
そして、次にこの図の左側にあるB/Sの資産と、P/Lの費用はどういう関係を見ていきましょう。
実は、この二つは、「親戚」です。なぜなら、資産も費用も売上を上げるための武器と言えるからです。資産の場合は1年以上使える武器、費用は1年間につかって消耗した武器です。
資産には、現金や、売掛金、棚卸資産などがありますが、これらは、いずれ費用に化けて消えてゆきます(中には消えないものもありますが・・)。たとえば、現金は、投資によって固定資産になり(図の②の矢印)、その固定資産は、減価償却費という費用項目になっていきます(図の③の矢印)。あるいは、棚卸資産は、売上原価という費用に化けてゆくでしょう。こういった具合に、資産と費用はつながってゆくのです。
次に、このB/S、P/LとC/Fとの関係を見ていきましょう。
C/Fとは、1年間にどれだけのキャッシュ(お金)が動いたかを示すもので、投資CF・営業CF・財務CFの3つの種類があります。
投資キャッシュフローとは、B/Sの左側の動き、つまり、現金が固定資産になる動きのことなのです(図の②の矢印)。
財務キャッシュフローとは、B/Sの右側と外部との動きです(図の④の矢印)。企業にお金が足りないときに株式市場や銀行から調達(増資・借り入れ)したり、逆に余ったときに還元(配当・自社株買い・借金の返済)するなどをして出入りするお金です。
営業キャッシュフローは、ちょっと難しいのですが、これは、一般的には、P/Lの利益と減価償却費を足し、さらに運転資金(売掛金+棚卸資産—仕入債務)の増減を加味したものなのです(図の⑤の矢印)
このように、図で見てゆくと、B/S、P/L、C/Fの関係がわかりやすいのではないでしょうか?
シェアーズは、P/LやB/S、C/Fなどの財務諸表を見やすいグラフで分析!
無料会員登録すると、ニュースなどで話題の会社を分析してメルマガでお届けします。