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株式投資コラム

お金は銀行に預けるな

勝間和代さんがお書きになった「お金は銀行に預けるな」という本です。勝間さんは、一昨年あたりからお知り合いになり、いろいろとお教え頂いているのですが、とてもわかりやすく会計や投資についてお話ししてくださいます。

この「お金は銀行に預けるな」を読む前は、勝間さんは、1年に何冊も執筆なさっているから、少々、手抜き(失敬!)な部分もあったりするのかな? なんて邪推していたのですが、とても丁寧な作りですんなりと頭に入ってきました。

本当のこと言うと、私自身が持っている問題意識を克明に書かれているのでちょっと嫉妬しました(笑)。私自身はとくに最後の第四章が好きで、SRIのような社会的視点にたった投資のあり方を考えることがこれからより一層大切になってくる気がします。

投資というと、非常に個人的な視点、つまり利殖(=金儲け)が前提になることがほとんどなのですが、運用という大きな枠組みに立てば、社会にお金をどう流すのか?という風にも捉えることができるのではないでしょうか。

プロの投資の世界では、利回り(%)こそがすべてであるのかもしれません。ですが、個人で運用をしている場合においては、主観的指標、つまり好きで共感できるか?という視点がとても大事になってくる気がしています。家を買うときも車を買うときも常に、そのモノに対する消費者としての価値と転売価格という投資家の視点の両面から検討するように、株式投資においても同様の視点が必要なのだと本書を読んで思いました。

好きで割安な株、好きで割高な株、嫌いで割安な株、嫌いで割高な株の4種類があったときに、嫌いで割高な株を買う人はいないでしょうが、好きで割高な株を買うか、嫌いで割安な株を買うか、を決めるのは、それが投資なのか、それとも消費なのか、という判断に似ていると思います。

私自身は、「利殖」もあまり性に合わないと思っています。できれば、自分のお金を自分の好きな会社に投じて、「運用」したいと思っています。

そのために、より会社を深く理解し、その発展を願うことこそ、個人投資家が自らの資金を運用する醍醐味なのだと思います。誰の言葉だったか、「共産主義は早死にするだろう。資本主義は爆竹のようにはじけて終わるだろう」という予言がありました。私たちの世代は、ポスト資本主義社会に向けたグランドデザインを行うべき使命を持っているのかもしれませんね。

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