貸借対照表(バランスシート、B/S)とは、企業が持っている資産の状態を示すものです。資産の状況は日々刻々と変化するものですが、有価証券報告書には、各年度の決算日時点の資産状況が記されます。
このグラフでは、2年分の貸借対照表を「見る」ことができます。細かい数字を積み上げて読むのではなく、全体を見ることで財務状況を把握することができます。
財務状況というと難しいですが、人体の健康状態を表していると考えると分かりやすいと思います。これからジョギングする(事業に精を出す)と決めても、風邪気味(借金まみれや不良在庫だらけといった状況)だと走らない方が健康のためになります。
それと同じで、これから企業活動をするにあたり、(資金が不足しがちな中で)無理な企業買収を行ったりすると、企業の財務が健康でいられなくなります。
このようなことが分かる財務諸表なのです。
そうは言ってもバランスシートの読解は、一筋縄ではいきません。 そこで、私たちがお勧めしているのはバランスシートを「絵に描く」、 そして「2年分以上並べる」ということです。
↑キヤノンの貸借対照表、理想的な形をしています
絵に描くと、例えば現金が全体の内どれだけあるのかが視覚的に分かります。総資産に対する借金のバランスも一見でわかります。細かい勘定科目を分析する前に、全体観が分かる方が重要だと考えます。
10期分の貸借対照表(バランスシート)B/Sを並べると、様々なことが分かります。
↑トヨタの貸借対照表、毎年順調に大きくなっています
例えば、「借金が減った」「有形固定資産が増えた」などがわかると、 その企業がどのような経営方針を持って資金を使っているのかがわかるのです。
さらに競合他社や異業種の企業と比較することで その企業の強み、弱みを知ることができます。
トヨタと日産、名前だけ聞くと、規模感はあまり変わらないのでは、と思ってしまいますが、総資産はトヨタのが日産の2倍ほどとなっています。
このように視覚的に貸借対照表(バランスシート)捉えることによって 誰でも自然に貸借対照表(バランスシート)の見方を身に付けることができます。
良い企業の貸借対照表(バランスシート)、悪い企業の貸借対照表(バランスシート)が 見分けることができるようになったらあなたの投資が変わるかも知れません。
資産側(左)は上から、現金等・売上債権・棚卸資産・その他流動資産・有形固定資産・無形固定資産・投資等・その他固定資産です。
また、負債側(右)は上から、仕入債務・その他流動負債・短期借入金等・長期借入金等・その他固定負債・少数株主・株主資本です。
上記グラフは、富士通(6702)の例です。
富士通の場合、売上債権・有形固定資産の額が大きく、この2つの項目が重要であるとわかります。